犬を連れて海外に行くために必要なこと。【獣医師が解説します。】

犬を連れて海外に行くために必要なこと。

日本を出るための条件を整える。

相手国に入国する条件を整える。

この2点です。

最も難しいのは、相手国の入国条件を知ることです。

それさえわかれば、あまり難しいことなく条件を整えることができるはずです。


日本を出るための条件を整える。

これは、まず下にアクセスしてください。

動物検疫のホームページ

ここのペットの輸出入→日本からの出国、犬、猫と進んでください。

どこの空港からどの航空会社を利用して出国するかが決まっていないと、作業を進めることが難しいのですが、決まっていれば、主要な空海港を管轄する動物検疫所一覧から、出国空港と、ターミナルを確認し、連絡を取ります。

この検疫所に、出国の7日前までに輸出検査申請書を提出します。

FAXで大丈夫なはずですので、問い合わせてみてください。

これと、一応開業獣医師発行の健康診断書を添付すればさら安心です。

ただ、この健康診断書は、出国の10日以内に作ることが望ましいとされますので、10日以内に健康診断書を作り、7日前までに輸出検査申請書を提出することになります。

輸出検査申請書に記載する狂犬病予防接種やその他予防接種の予防液の種類や、予防液の製品名及び製造会社名は、接種した動物病院に問い合わせないと、接種証明書からだけではわからないこともあります。また、この申請書を英語で作ってもらえる場合には、これはかかりつけなどの動物病院の獣医師次第かも知れませんが、英語で作ってもらうのも良いかも知れません。

相手国に入国する条件を整える。

相手国に入国する条件をどうやって知るか。これが最大の問題になります。

一応、在日の大使館に問い合わせると良いなどどなっていますが、大使館の方がちゃんと把握しているとは限りません。残念ながら。

そして、相手国の到着予定の空港の動物検疫に問い合わせるようにも書かれていますが、webサイトを見てもなかなか分かりづらく、ここで挫折したり、お金がかかっても業者に頼もうかとする方が出てきます。

一つ、裏技といいますか、ヒントを求めることができるのが、日本の動物検疫所です。

ここでも正確な相手国への入国条件は把握していないのかも知れませんが、かなり多くの情報があるはずです。

相手国への入国条件を教えてと言っても、それは大使館でとか、相手国の動物検疫所で聞いて欲しいと言われるはずです。

最も理想的な情報を受け取るなら、到着空港の動物検疫に問い合わせることです。もし英国に行くなら、ヒースロー空港のサイトから、”Travelling with pets”などと検索して、必要な情報を得ることができます。

英国大使館の方の犬を日本から、フランス経由で英国に入国させる手続きをお手伝いしたことがあります。大使館の方でさえ、手続きが煩雑で大変だと嘆いていらっしゃいました。ここで、なぜフランス経由?と言う疑問があるかも知れませんね。これは、英国のヒースロー空港への犬の入国料が非常に高いために、フランスの空港からフランスに入国し、英国へは陸路で入ると、ヒースロー空港を利用せずに英国入国ができると言う、よく使われる手段があるからです。

日本の動物検疫所でも、前に渡航した方は、どのような手続きをして行ったのか、参考までに教えて欲しいという聞き方なら、良い情報が得られることが多くなります。

また別のエピソードがあります。

米国シカゴへ行かれた方があります。

犬を2匹連れて行かれました。

飼い主さんはアメリカ人で、シカゴの空港への問い合わせは難しくなかったはずでしたが、それはされずに、念のためにと、結構な枚数のワクチン証明などの書類を作って欲しいと依頼されました。

2匹分の書類を作成し、狂犬病予防接種証明書、その他ワクチンの接種証明書などをお作りし、出国されました。

現地に着かれてからメールをいただきました。

シカゴ空港の検疫感は、持って行かれた書類を全く見なかったとのことでした。ただの1枚も。犬を見てOKと言っただけで。(笑)

相手国の入国条件が厳しい国もあります。

オーストラリアや、EU、米国でもハワイ州などです。

独自の条件があることもあり、準備に時間がかかる場合もあります。

下は日本からオーストラリアに入国するための条件ですが、ステップ1からステップ17まであります。

日本から犬を連れてオーストラリアへ入国するために必要なこと

いずれにしても、書類作成やワクチン接種のことや採血のことなど、動物病院の獣医師に依頼しないとできないこともありますので、かかりつけの動物病院や、海外に連れて行く犬の手続きに慣れている動物病院にご相談をしながら手続きを進めることになりそうです。

都内でしたら、日本橋動物病院もその一つですよ。